2020年2月21日(金)-・2月26日(水)、表参道のHBギャラリーで個展を行いました。
作品は木の板にプリントしました。少し角を削って丸くしています。
印刷会社はショウエイさん。特殊な印刷をしてみたく、今回は「厚盛」と「グロス」を一部の作品に施しました。
上の2つが厚盛、下の3つがグロスです。

厚盛はインクを何層か重ねることで盛り上がりを作る技術です。ただ盛り上がりは1mm程度で、見た目ではなかなか分からないので、来場者の方には見るだけでなく触っていただけるようにしました。
グロスをを施した作品は見る角度によってキラキラと光ります。全体に乗せるのではなく、ヒールやピアスなど、絵の一部にアクセントとして使用しました。
見るだけでなく、実際に触って凹凸を感じたり、下から見て光る所を探したり、一枚の絵をいろいろなな方法で楽しめる展示にできたかなと思います。デジタルなので「原画」を飾ることはできませんが、出力方法は無限にあるので、今後もさまざまな方法を試したいと思います。
最後に個展タイトルについて。今回は初個展ということで、今までに描いてきた作品の中から特にお気に入りのものを選んで展示しました。中には4年前の絵もあります。使用ソフトは変わりましたが、描いてるものは当時から変わっていません。風景と、人がひとりそこにいるという絵をずっと描いてきました。ひとりで過ごすのは寂しい時もあるけど、自由に何かを考えたり、まわりの景色を好きなだけ観察できたり、楽しい時間でもあると思います。そういう思いをこめてタイトルは「ひとりでも楽しい」に決めました。そして実は、これは完全に遊びなのですが、だれも気づかなそうなところにもう「ひとり」隠していました。作品にではなく、個展の案内はがきや、お知らせツイートなどの決まった場所に。よかったら探してみてください。「人目につかなそうところ」にいます。
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