近所を散策していい感じのベランダを見つけました。資料はネットで検索することも多いですが、自分で撮った物のほうが解像度も高いし、著作権など気にしなくていいので使いやすいです。
準備は整いましたので、写真を見ながら描いていきます。
突き出ている部分の下面は、地面からの反射光を受けるので、壁の影の部分よりも少しだけ明るくなります。
反射光を使いすぎると絵が写真っぽくなっていくので、普段はあまり使わないのですが、今回は絵が魅力的になる気がしたので使っていきます。
試しに右上に空を追加してみました。パッと見いい感じなんですけど、今回は壁にかかった影の絶妙な色合いを見せたいので、無駄に目を引いてしまう空はやっぱり消すことにします。
ベランダの下面に、さらに明るい光を入れました。鉢植えの葉っぱに当たった光が反射しているイメージです。実際こんな現象が起こるかは知らないんですけど、絵に透明感を与えてくれると思います。
壁の影をデジタルの力で斜めに引き延ばします。
人を追加しました。
( 珍しく笑っている…!)
ここで電線に止まっている鳥たちの影を描いてみました。画面がうるさくなるのでやめました。
鳥を1羽追加しました。本当は鳥の影も壁に描いていたのですが、影が鳥自身と同じくらい目を引いてしまうので描かないことにしました。書籍の表紙を想定していたので、もう少し顔が見えた方がいいよな、と思い、ズームして完成です。
最終的にはこんな色を使っています。基本的には、元の3色+それぞれの似た色のみを使用したので、全体的にまとまったかな。
人間の視線は、コントラストの強い部分に向かうそうです。この絵でも、真っ白な布団と、ほかの窓より暗い窓を隣接させて、自然と人物に目が行くようにしています。