青山塾の課題で、「三角関係」というお題で描きました。ストーリーが伝わるような絵というのはあまり描いたことがなかったので、とても新鮮でした。でもよく考えたら、装画ってストーリーが伝わるような絵じゃないとダメだよね…ということに気づきました。今後はそういうことを意識した作品を作りたいです。
ちなみにこのお題は、ゲスト講師としてブックデザイナーの名久井直子さん(Wikipedia)が出してくださったものです。装画の仕事をしたい僕にとってはアピールの大チャンスなので、とにかく張り切って描きました。
~ラフ~
構図を練ります。しつこいようですが装画を想定しているので、重要な部分を右に寄せて、タイトルが入るスペースを確保することにしました。(もちろん帯のスペースも)
一度、白黒で簡単に塗ります。タイトルは、手前の本棚~女の子の背中に入るイメージです。
~配色~
明るい色と暗い色と、中間色を選びます。選ぶときは「配色スタイルハンドブック」(amazon)をパラパラとめくって、好きなものを選びます。この本はめちゃくちゃ便利なので、そのうちnoteとかで紹介したいです。
選んだ3つから、さらに数色、似た色を選びます。それぞれを混ぜたり、彩度をすこし変えたり、ちょっと暗い色を作ったりして、パレットを作ります。あまりにかけ離れた色を作ると、最初の3色の関係が壊れてしまうので、そうならないように注意します。
画面を明・中・暗にゾーン分けし、ゾーンごとに色を当てはめていくイメージです。
こんな感じ。
~描きこみ~
それでは少しずつ描きこんでいきます。
えっ…いきなりえらい飛びましたね。そうなんです。うっかりしていて、途中の状態を記録するのを忘れてました。もう7割くらい完成しちゃっている…
引き続きまんべんなく描きこんでいきます。全体のバランスを見ながら、髪型を変えたり、色を変えたりしていきます。
完成しました。アクセントカラーとして、ところどころに赤を入れました。黄色と迷ったんですが、女の子の嫉妬心を考えると、赤のほうがいいかなと。
ちなみに黄色バージョン。
最終的に使った色は大体こんな感じ。新しい色をどんどん追加しても、ゾーンごとの明度の範囲を守っていれば、最後まで破綻せずに描けるのではと思います。
~お気に入りポイント~
最後に個人的お気に入りポイントを。
女の子の左手は特にお気に入りです。シンプルだけど、うっすら指がわかるくらいに描けました。右手はよくわからなかったのでテクスチャでごまかしています。透けてるメガネも好き。